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金持ち大国や多国籍企業の都合で貸し付けられた途上国債務の帳消しを! 債務、世銀・IMF、ODA、南北問題など、翻訳モノを中心にテキトーにupします。

2024-11

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去年のデータを整理してたらこんなのが出てきた。

イマサラ感もあるけど、とっておくといいことあるのかもしれないので一応載せます。

元データURLなどまったく忘却の彼方(笑)。

だから引用などはしないでね(データによって数値違ったりするし)。
まあ、イメージつかむ程度で。


パキスタン債務貧困関係データ

パキスタンの債務(Asian Tibune4月3日掲載の記事、パキスタン財務省の発表)

昨年末のパキスタンの対外債務は509億ドル、

半年前は463億ドルだったので、わずか半年で約10%増加。GDPの31.2%に達している。

輸入に対して輸出の伸びが大きかったので貿易赤字は改善されたが、それでも75億ドルの経常収支赤字(10ヶ月間で?)。

海外直接投資も34.2%の減少(7-2月、28.73億ドルから18.9億ドルへ)

食料のインフレが23.5%から28.9%に及ぶ。

「テロとの戦い」がパキスタン国内の経済活動に広く影響を与えていることを財務省のレビュー自体が認めている。

今後の経済見通しも明るくない。

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米国商務省提供データによるサイトから

2007年の貿易赤字は140億ドル(輸出163.1億ドル、輸入303.3億ドル)。

8番目に大きな軍隊。規律はいいが、財政難で規律に乱れや武器の近代化に支障が出る恐れも。

1990年まで米国の援助のうち、40%が軍事援助でイスラエル、エジプトに次ぐ。

90年から2001年まで援助停止(核開発)。

911以降援助再開。

2003年、ブッシュがその後5年間で30億ドルの経済・軍事援助を約束。05年に開始。

世銀の分類では低所得国。非識字率約50%。

2000年以降、民営化、規制緩和の構造改革、

2001年、テロとの戦いに参加宣言、それにより西側世界特に米国からのさまざまな制裁解除。それまでなかったような大量の援助資金流入、09年も継続の見込み。

パキスタンが貸し手の要求に答えると誓約したため、IMFは13億ドルの貧困削減成長ファシリティローンを承諾。
6億ドルのイスラミックボンドと国債を発行。海外投資呼び込みをはかる。

2002年、米国はパリクラブでの非常に譲許的なパキスタン債務のリスケを主導。

2003年4月米国はパとの二国間債務10億ドルを帳消し。

2004年5億ドルの二国間債務承諾。2004-06年ころのインフレは8-9%だった。

社会サービス支出がすくないため、貧困と格差を生んでいる。特に農村の極度の貧困と低開発は懸念される。

08年10月からIMFとのスタンドバイ合意。更なる規制緩和、補助金廃止。借金・援助頼みの経済運営。正味の海外投資はパのGDPのわずか0.5%。

2008年の貿易赤字は150億ドル、07年は97億ドル。

2008年、パの債務総額は807億ドル、一年で27%増。

特に債務総額/GDP(1320億ドル)は7年間の減少に終止符を打ち、60%に増加。

特にテロとの戦いで軍事・資金が必要になってから国際金融機関からの借り入れ、無償援助が増加。

ADBは5億ドル?を交渉中、世銀は20億ドルのパイプライン支援、(09年は7億ドル支給?)

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2009年2月monstersandcriticsビジネスニュース

7月1日に始まる次の会計年度から、援助を30億ドルにすることを検討。

09-10年から12-13年には45億ドルから90億ドルになるかも。プラスダム開発

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2007/2008 Human Development Report

成人識字率 1995-2005年、49.9%

5歳以下の死亡率1000人中99人(約10人に一人)
(うち、最貧困の人口20%では、1000人中125人(8人に一人)

小学校入学率2004年 68% 

5歳以下の子どもの低体重 38%
(うち、最貧困の人口20%では、61%の子どもが低体重)

乳幼児死亡率 2005年     出生数1000のうち、79  
(乳幼児死亡率最貧困の20%では 出生数1000のうち89)
(乳幼児死亡率最富裕の20%では          63)

1日1ドル以下で暮らす人(1995-05年) 17%
1日2ドル〃              73.6%
その国の貧困ライン以下の暮らしの人   32.6%

保健医療への公的支出(対GDP)  2004年 0.4%
衛生設備利用できる人口 04年  59%
栄養不良人口 2002-04年 24%
公的支出 教育(2002-05年) 政府総支出の10.9%

ODA受取額 05年 16億6650万ドル
GDP比 1.5%
直接投資 05年 GDPの 2%
債務返済GDP比 2.2%

公的支出GDP比
医療(04年) 0.4%
教育(02-05年) 2.3%
軍事(05年) 3.5%

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Gul, Adnan (2008): Pakistan’s Public Debt: The shocks and aftershocks.
(2008年11月)

パキスタンの債務問題

・長年にわたる問題(70年代末のムハンマド・ジア=ウル=ハクのころからの蓄積)
・ここ数年の財政面の改善に関わらず、債務問題は大きくなり続けている
・この10年で特に悪化。利子返済コスト。GDP、歳入、輸出がすべて急減
・21世紀はじめよくなったが、ここ1年で今まで以上に急激に悪化。

このままいけば崩壊

他の途上国同様、90年代パ政府は開発費用を削って歳入の半分以上を債務返済に。

パキスタンの80年、90年代の財政危機が利子支払いによるものであることは明らか。

公的投資が減れば民間投資も減り、90年代初めに19-20%あった投資が90年代末には15%に。

1999年には歳入の51%が債務返済に、一方、開発には19%。

07年―8年の予算不足でも、まず開発支出が削られた。
ことしも、開発(4930億ルピー(1ドルが約80ルピー)=62億ドル、歳入の33.4%)や防衛(2750億ルピー=34億ドル、歳入の18%)以上の金が債務返済(6000億ルピー=75億ドル、歳入の41%)に。

21世紀はじめ少し改善した債務状況も2005年以上、再びそれまで以上のペースで悪化。

公的債務は2兆6000億ルピー(325億ドル)、4年間で69%の増加。こんな国はほかにはない。

もともとひどいパキスタンの貧困状況が、最悪の状況に向かっている。

世銀によるとパは重債務低所得国に入る。

国民全員への社会経済への投資がない。

債務の悪影響で所得を生み出す能力全体が損なわれている。

学校への入学率(04-05年の72%が05-06年の65%)、
子どもの予防接種率(04-05年77%から05-06年71%へ)。
国民の30%はトイレがなく、41%はなんら衛生設備がない。

農村部では少女の22%だけしか小学校レベルを終えることができない(男子は47%)。

112地域のうち、約89地域が食料不足の状況で、39の地域は極度に危機的状況にある。

教育は予算の1.8%、保健医療は0.5%。

農村の80%にはきれいな飲み水がなく、60%には電気がない。

5歳以下の子どもが40秒に一人死んでいく。産婦死亡は90秒に一人。

90年代、外貨獲得が70-80億ドルで、20-30億ドルを債務返済にまわし、どうやって90-100億ドルの輸入を賄っていたか?

恒常的に毎年30-40億ドルを借り入れていた。

07-08年ルピーは対ドルで1ドル15ルピー以上も下がったため、何もしなくても6000億ルピー、24%も債務が増加した。


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