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金持ち大国や多国籍企業の都合で貸し付けられた途上国債務の帳消しを! 債務、世銀・IMF、ODA、南北問題など、翻訳モノを中心にテキトーにupします。

2024-11

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昨年7月から1年以上かけてエクアドル政府による過去30年間の債務契約を監査していた監査委員会が9月はじめに答申を出し、その結果の第一弾と見られる、ブラジルのゼネコン、オーデブレヒト社が建設した欠陥水力発電所に関する債務不払い、オーデブレヒト社の追放が俎上に上がっていました。

オーデブレヒト社は、損害賠償を払い、かつ補修をするということでエクアドル政府と交渉しようとしていましたが、エクアドル政府は最終的にオーデブレヒト社の追放を決めたようです。

エルコメルシオサイトから、いつもスペイン語通訳・翻訳でご協力いただくIさんに翻訳していただきました。いつもありがとう!


原文は
elcomercioサイト

Redacción Negocios

ブラジルのオーデブレヒト社は、国内操業から完全撤退

政府は昨日、ラファエル・コレア大統領がエネルギー関連機関との会合を経て決断を下した。
会合には、政府連帯基金理事会代表ホルヘ・グラス、任命を受けて間もないデル・リス・パラシオス鉱山石油省大臣、ガロ・ボルハ戦略部門調整大臣が参加した。


「大統領は充分に譲歩をした。しかし、オーデブレヒト社はやりたい放題に慣れてしまい、この政府に耳を傾けることはない」ガロ・ボルハ氏は2時間に及ぶ非公開の会合
後、このように語った。

また、今回の決断に至る過程で最も問題視したのは、オーデブレヒト社が手がけた
各プロジェクトにおける不正であることを、ボルハ氏は述べた。
その例として、トアチ-ピラトン・プロジェクトに関する建設事業を挙げた。
政府はオーデブレヒト社に資金を前払いしたにも関わらず、予定された期間に、
その資金の活用が見られなかった。つまり、同社は前払い金を適切に活用せずに
いた。

さらに政府は、操業停止を余儀なくされたサンフランシスコ水力発電所の欠陥工事に言及した。
その被害額と債務は莫大であり、国家の経済的負担は計り知れない。

オーデブレヒト社への公式通達は、今日となる見込みである。同社がエクアドル国内の事業に対する責務を果たすよう、行動計画を決定する外務省、もしくは戦略部門調整省の部局からの発表となる。

この代償はエクアドル国民の負担となり、エクアドルの技術者が対応し、必要であれば外国の技術に協力を求めなくてはならない。

エクアドルとブラジルの国家間の関係に影響が現れるか否かについてボルハ氏は、
各プロジェクトにおける不正は証明できることで、両国の関係に影響を及ぼすも
のではないと明言した。

「他国の政府は同様の件に慣れてしまっていたかもしれない。しかし、これは許されることではない。オーデブレヒト社への対処方法はこれ以外にない。」とボルハ氏
は結論を下した。

政府による結論は、オーデブレヒト社から被害賠償に関する提案を受けてから16日後に出された。
その内容は、被害の賠償と水力発電所の調査実施への4300万ドルの保証金であっ
た。

サンフランシスコ水力発電所は、タービンの1つに欠陥があり、6月6日から操業を停止している。
その後の調査で、アガジョン水力発電所からサンフランシスコ水力発電所につながる長さ11kmの導水トンネル内に18ヶ所の欠陥が見つかった。

約2ヶ月かけた補修の後、今月18日には本格操業前の試験運用が待たれていた。
一方、検察庁、会計監査委員会、不正監視委員会は、水力発電所の被害について報告書を作成した。


これまでの経緯

9月23日、ラファエル・コレア大統領は政令を発表して、オーデブレヒト社が手がける4つのプロジェクトを国軍の担当とすることを命じた。
同じく政令にて、オーデブレヒト社の主要幹部の国外出国を命じた。

オーデブレヒト社によるプロジェクト
トアチ-ピラトン水力発電プロジェクト
カリサル-チョネ・プロジェクト
ババ・プロジェクト
テナ空港
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