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金持ち大国や多国籍企業の都合で貸し付けられた途上国債務の帳消しを! 債務、世銀・IMF、ODA、南北問題など、翻訳モノを中心にテキトーにupします。

2017-06

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久しぶりの更新です。

おなじみCADTMのエリックさんから、エクアドルの債務監査委員会の進展状況報告が入ってきました。エリックさん、相変わらず忙しそうですね・・。

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ラファエル・コレア、エクアドル債務監査委員会の活動を積極的に後押し
エリック・トゥーサン
(原文はここ
Rafael Correa actively supports the ongoing work of Ecuador’s debt audit commission)

CAIC(公的債務の総合監査委員会)において2008年2月10日から23日、2週間の集中作業期間が設定され、CAICの10人のエクアドル側委員(注1)、6人の海外代表(注2)が現行の債務監査をさらに進展させるべく必死で働いた。


2週間の作業プログラムは以下のとおり:3日間の5つの小委員会会議(二国間債務、多国間債務、対外商業債務、国内商業債務、法的側面)、3日間の全体会議、2日間のフィールド調査、1日まるまるかけてリカルド・パティーニョ(政策調整大臣兼CAIC議長)と会合、半日かけて委員会活動の暫定結果をラファエル・コレア大統領ならびに三閣僚(リカルド・パティーニョ、ファウスト・オルティス財務大臣、ワシントン・ペザンテス法務大臣)に報告、1日は制憲議会で忙殺、最終日には2008年7月にむけてやるべき作業を決定する全体会議・・。


7、8人のエクアドル人委員がフルタイムあるいはパート職員として数ヶ月間監査作業を行ってきた。2007年12月以降は10余人の金融専門家と多くの公務員が彼らをサポートしている。委員会の海外メンバーも、エクアドル国内、あるいはそれぞれの居住地でここ数週間かなりの量の仕事をこなしてきた。何千ページもの融資契約書が法的、経済的、社会的、環境面、政治面など様々な観点からつぶさに検証された。

多くの人が聞き取り調査の対象となった。いくつかの公的機関においては、債務に関する過去の文献を納得いく程度に入手するのに相当な外交的手腕と粘り強さが要求された。時には妨害に遭遇することもある。問題の債務の責任を問われると困る人たちが委員会の作業を遅らせようと画策しているのだ。行政機関のどの部署にも、問題の不正な債務契約が交わされたときから今の地位に居座っている人たちがいる。彼らが自分たちの犯罪を暴かれたくないのは当然だ。幸いなことに、執行部の上層部は真実を明らかにしようという熱意に燃えた人たちによって占められている。なにより決定的なのは、大統領自身がこの委員会の活動を成功させたいと思っていることだ。大統領と委員長の断固とした決意と、委員会メンバーのすばらしい洞察力があいまって、委員会の将来を明るいものにしている。

■ラファエロ・コレアとの会談

    2月20日(水)、ラファエロ・コレアはCAICメンバーとキトの官邸で長時間の会合をもった。会合自体は非常に実り多いものだったが、国全体の状況は最悪だった。エクアドルの大部分の地域で15日間も激しい雨が降り続けていた。会合前日には災害状況がますます悪化した。20日当日朝6時、私たちとの会合に先立ちコレアは各閣僚と軍のトップと会談し、軍は住民、特に巨大なバナナプランテーションの労働者を救助するという布告を出した。それらのプランテーションでは農園主が築いた塀がダムの役割を果たして水が溜まってしまっていた。この緊急事態でわれわれのコレアとの会談は2時間遅れで始まった。

このような最悪な状況のさなかにも関わらず、コレアはCAICの活動に非常な興味を示した。会合は休憩を挟んで計3時間に及んだ。第二部でコレアは、その場に法務大臣と大統領法律顧問を呼んだ。そして、不正な債務に対して責任のある者、特に1995年のブレディ・ボンドに関して法的手段を追及したい、と述べた。また、世銀債務の一部の返済を停止する容易があることも再度明言した。法務大臣も賛同した。三日後、毎週流されるラジオ番組の中でもコレアはこれらの件について自分の意見を表明した。最終決定はCAICの報告書が出される2008年7月以降に下されることになる。

■CAICがエクアドル制憲議会で意見陳述(2008年2月21日)

    全国債務グループが、債務に関して新憲法の草案作成の際に考慮にいれてほしい点について、制憲議会(注3)議長であるアルベルト・アコスタ(注4)に申し入れを行った。新憲法は現在草案作成中で、2008年5月24日の制憲議会で最終案が決議される(最終稿の決定にはその後二ヶ月以上かかると思われる)。新憲法は制憲議会での評決後、三ヶ月以内に国民投票に附される。制憲議会は、大統領権限の停止を含む全面的な権能を有している。その最初の決議は2007年10月、民衆の支持を得ていない前体制のメンバーが多数を占める国会を一次閉鎖するというものだった。

最初の挨拶の中でアルベルト・アコスタは、制憲議会の開催場所として小さな町モンテクリスティが選ばれたのはここがエロイ・アルファロの生地だったからだ、という事実にみなの注意を振り向けた。アルファロは1895年にエクアドルの大統領に就任し数々の斬新な改革を行った。1896年、アルファロは債務返済を停止した。1912年、カトリック教会の支持を取り付けた上流階級と大土地所有者が彼を暗殺した。

    アルベルト・アコスタ評するところのこの「歴史的」意見陳述に参加したのは、ジュビリー2000ネットワーク・グアヤキル(注5)メンバーやCADTMエクアドル(注6)のマリア・イザベル・アルタミラノなど、全国債務グループの代表7人とCAICのメンバー10人である。

CDES(経済・社会的権利のためのセンター)の代表が、全国債務グループがこの数日間で纏め上げたプロジェクトの草案を発表した(私はこの二週間、この提案書の作成に参加していた)。オスカル・ウガルテチェ(ペルー人経済学者でいまはメキシコで教鞭を取っている(注7))がCAICの活動の進捗レポートを読み上げた。

アルベルト・アコスタとの会見の後、午後遅くには別の会議が待っていた。新憲法の「開発面における原則」を立案する第7委員会がCAICメンバーと懇談した。制憲議会内の各委員会は、制憲議会議員選挙で選ばれた約10人のメンバーで構成されている。第7委員会との会談は3時間続いたが、非常に活気にあふれるものだった。というのも委員の一人、パブロ・ルシオ・パレデスがCAICの活動報告を声高に批判したからだ。

彼は1990年代に政権の座についていた右翼だということは知っておいた方がいいだろう(注8)。この国に多大な被害をもたらした新自由主義政策の導入に、このパブロ・ルシオ・パレデスは積極的役割を果たした。この人物がエクアドルの債務返済に関して大統領にいささかも問題を感じてほしくない、と願っているのは明らかだ。しかし他の制憲議会第7委員会のメンバーは、CAICの活動に対する支持を表明した。

■CAIC以外での活動

2008年2月、私はCAICでの活動に加えて経済政策調整大臣のペドロ・パエスとも数回会談した。内容は特に南の銀行、ICSID(世界銀行の国際投資紛争解決センター)、政府の経済政策の優先課題などが中心だった。またCADTMエクアドルとも2回会議を開き、2月20日はキトで集会を開催してCAICメンバー3名がそこで報告を行った。債務監査についてRadio National Argentinaのインタビューに応じ、また、南の銀行に関してアルゼンチンのインターネットサイト、Terraからの書面インタビューに応じた。またエクアドルにいるついでにCADTM の二冊の本(南の銀行についてとエクアドル債務監査について)のエクアドル国内での出版をAbya Yalaと準備した。

■CAICのスケジュールと重要な日程

2008年6月末まで、CAICは債務の詳細な分析と監査を続ける。7月3、4日は債務と国際法に関する重要な国際シンポジウムがキトで開催される。ついで7月7日から11日まで、CAICメンバーが再招集され、最終レポートと勧告文が採択され、大統領に提出される。

7月16日には世界中から50名あまりの代表が集まる国際債務戦略会議が始まる。今からの数ヶ月が、エクアドルの今後に決定的な影響を与える時期となるだろう。

[1]顔ぶれは Maria Rosa Anchundia, Hugo Arias, Angel Bonilla, Franklin Canelos, Aurora Donoso, Piedad Mancero, Cesar Sacotto, Karina Saenz, Ricardo Ulcuango、委員会コーディネーターはPatricia Davila.

[2] メンバーはMaria-Lucia Fattorelli (Jubilee South, Brazil), Gail Hurley (Eurodad), Jurgen Kaiser (Jubilee Germany), Alejandro Olmos (jurist, Argentina), Eric Toussaint (CADTM, Belgium) , Oscar Ugarteche (Latindadd, Peru).

[3] 政権議会公式HP参照のこと the Constituent Assembly: http://www.asambleaecuador.org/

[4] アルベルト・アコスタはエクアドル国内でも国際的にも債務帳消しのために活発に活動してきた人物である。2003年にはCADTMがブリュッセルで開催したワークショップで講演した。2002年には私の著書“Your Money or Your Life”のエクアドル版の序文を書いてくれている。

[5]http://www.jubileo2000.ec/actividades/reunion-de-jubileo-2000-el-grupo-nacional-de-la-deuda-y-la-caic-con-el-presidente-de-la-asamblea.html

[6] マリア・イザベル・アルタミラノは2007年10月、CADTMがベルギー上院で開催した債務監査に関するワークショップに参加した(CADTMの機関紙 “Les Autres Voix de la Planète” n° 37, 2008参照).

[7] オスカル・ウガルテチェは1999年ジュビリー2000キャンペーンに関してブリュッセルでCADTMが開催した会議に参加した。アルベルト・アコスタと共に債務の国際仲裁所に関する提案書を作成している。

[8]彼の経歴に関しては、彼自身のHP参照: http://pablolucioparedes.com/cv_pablo_lucio.html
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