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金持ち大国や多国籍企業の都合で貸し付けられた途上国債務の帳消しを! 債務、世銀・IMF、ODA、南北問題など、翻訳モノを中心にテキトーにupします。

2017-06

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本当は6月末に正式に立ち上がるはずだった「南の銀行」の設立が11月3日に延び、それが再度、延びているようです。
ジュビリー・アメリカ(中南米・カリブ地域)を始めとする同地域の社会運動が、再度、南の銀行設立を目指す9カ国の大統領に公開書簡を送ることにしました。
前回(6月)同様、真の連帯に基づき、人権・環境保護の上にたった開発を目指す銀行設立を求めると共に、今回は設立時ならびに設立後の南の銀行業務における透明性と市民社会の参加を強く要求しています。

以下、翻訳です。
(しかし、かなり「超訳」です。不適切な所などあればご指摘下さい。)
(原文はhttp://www.jubileesouth.org/
ーーーーーーーーー
友人、同士、仲間のみなさん

これは現在、南の銀行の創設について話し合っている9カ国の南米の大統領達に当てたオープンレターです。ぜひ、皆さんの団体の賛同をお願いします。すでに南米地域では何十という社会運動や市民グループの賛同を集めています。イベロアメリカ首脳会談に併行して行われる民衆サミットの一部として11月10日にチリのサンチアゴで開かれる公開集会の場で、この大統領達の多くが演説します。彼等にはその際にこのレターを個人的に手渡します。

公開書簡第二弾

アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラの大統領各位

南米大陸発展のための、主権保持、連帯、持続可能性、統合の基盤となる南の銀行創設を求めます。

大統領閣下

私達は南の銀行創設の取り組みによって民衆の中に喚起された大きな期待を再度表明するためにこの手紙を差し上げています。私達はまた、南の銀行参加希望を表明する他の南米の国々の前向きな姿勢にも大きく励まされています。

不当に蓄積された公的債務による災禍、現在の国際金融機関や世界貿易システムの非道な政策やプロジェクトと闘う社会ネットワーク、市民組織、社会運動、労働組合、専門家達が、この手紙の署名者として名を連ねています。私達は、南の銀行創設の決定が南米のみならず、ラテンアメリカ・カリブ海地域全体、あるいは他の南の地域にとっても重要なステップかつ大きなチャンスになると確信しております。

この大陸のほぼ全部の地域が、独裁制との闘いの歴史を身近に経験しています。この歴史ゆえに、私達は参加と直接民主制にむけて新たな道を開いていこうと固く決意しています。しかし南の銀行創設の交渉に関しては、不透明で人々の参加を許さない方法が取られ続けています。公開討論は一度も開かれず、私達市民社会の意向を問うこともありません。これを見る限り私達は、いままでと同様の機関が再び出現するだけではないか、という懸念を抱かずにはいられません。

南と南を繋ぐ新しい金融機関の射程範囲は、この地域がこれまで経験してきた経済的傷口(これまで繰り返し味あわされてきた重債務、資本逃避、規制緩和、公共財産や基本的サービスの民営化)の克服だけではありません。世界銀行、CAF(Corpracion Andina de Fomentoアンデス開発公社)、IDB(米州開発銀行)、IMF等の非民主的で、不透明で、抑圧的で、信頼できない、その悪名高いあり方そのものも克服しなければならないのです。

これらの機関が選択し、コンディショナリティという形で私達の政府に押し付ける経済・社会・環境政策がどのような結果をもたらすか、私達の近年の歴史が如実に示しています。地域の資本と産業の解体、真の開発を阻害し北への従属を増大させる農産物・鉱物資源輸出を中心とした経済モデル。その傍ら、社会的不平等や環境破壊は激化し、経済的、歴史的、社会的、文化的、そして生態系上の債務は「永続的に」蓄積されていきます。

南の銀行創設に関わる国にとって、銀行の性質、目的、財政的、業務上の構造などについてどのような合意に達するかは非常に重大な問題です。私達は、私達の社会の重要なセクターに関する提案を私達自身が行わなければならないと考えます。多くの社会組織との合意の元に、以下の点について強く要請いたします。

1,南の銀行は新しい開発フレームワークの推進にその焦点を絞るべきです。この新しい開発フレームワークで最重要視されるのは、自分たち自身の地域と開発に対する民衆の主権、自分たちの経済、社会環境政策に対する責任ある自己決定、連帯、持続可能性、そしてエコロジーの観点からみた公正です。南の銀行の経済的・技術的発展は、人間と社会の開発という、より上位の目標のための手段であると考えられるべきです。

2,南の銀行の活動は、尊厳ある完全雇用、食料・医療・住居の保障、無料の基礎公教育の普遍化、ジェンダーや民族差別を含む不平等克服のための富の再分配、温室ガスの排出を減らし南米ひいては世界中の人々への影響を軽減する、といった具体的目標に向けたものにならなくてはなりません。

3,南の銀行は「南基金」を含む、ラテンアメリカ・カリブ地域の統合的で新しい金融構造の一部となるべきです(この「南基金」はテレマティックス・システムを用いて大陸規模で決算システムを連結した、大陸の中央銀行の役割を果たすものです)。マクロ経済の安定化政策は、将来的に地域共通通貨創設を目指すフレームワークの中で、構造的な不均衡解消のための政策や開発のための政策とリンクしていなければなりません(この地域共通通貨制度は、地域内の経済的・交易上の紐帯強化に資するものです。そのために各国の通貨で決済する商業取引を開始し、同時に、少なくとも地域内の交易で使用可能な共通通貨創設に向けて活動する必要があります)。近年のヨーロッパの経験を見ると、帝国主義への従属や古典派マネタリストが吹聴する”業績”への誘惑をはねのけつつ、一国の枠を超える通貨が流通する範囲を創設し、かつ、財政面での主権を維持するには、各国・地域が柔軟な態度で臨まなければならないことがわかります。

4,南の銀行は、南の民衆が債権者である、歴史的・社会的・生態系上の債務を回復するために活動しなければなりません。その財政支出は不均衡、社会的不平等、南米大陸が500年に渡り被ってきた生態系のダメージを克服する方向に向けられなくてはなりません。

5,南の銀行は、最初の組織構築の際だけでなく、財政面、業務上の意思決定や資金の使途のモニターに関しても市民組織や社会運動の参加を検討すべきです。

6,南の銀行はメンバー同士の平等を貫き、内部の意思決定のあらゆるレベルで「一国・一票」の原則を尊重した組織作りをすべきです。地域の貯蓄を地域に振り向けるルート作りを追求しなくてはなりません。

7,メンバー国の南の銀行への出資額は、各国の経済力に比例するべきです。他の資金源には外貨準備金やメンバー国からの融資、グローバルタックス、寄付が考えられます。私達の大陸から略奪し続けて来た国際金融機関や国から提供される資金は排除すべきです。それによって、ドルやユーロ圏外における各国の外貨準備金を増やし、また、現在地域外に預けられている資本が地域に帰ってくる呼び水の役割を南の銀行が果たすことができるでしょう。

8,南の銀行はその業務活動の会計を公表し、貸し付け業務や内部業務の内容を、常駐の、市民参加が確保された外部監査に供して、業務執行に透明性を確保しなくてはなりません。

9,南の銀行が「従来の機関の再来」にならないために、その執行体制の質、厳格さ、効率が絶えず評価されなくてはなりません。どのようなものであっても職員に対する訴追免除の特権は認められず、完全な透明性とタイムリーな情報提供、民主的かつ市民社会によるコントロールが可能となるような運営がなされなければなりません。過度の出費と官僚主義的偏向を避けるために、南の銀行が擁する職員は、多様性、能率的、効果的、経営上の柔軟性を兼ね備えた必要最小限の人員とする必要があります。

10,南の銀行の融資は、積極的かつ各国の規模に応じた相互扶助・相互補完の原則に基づいた、真に協力的な地域統合推進、即ち、公的投資への資金提供、自律的な地域開発支援、家族農業・小規模生産者・共同組合・地域の社会連帯経済・先住民や伝統的コミュニティ・女性や漁民や労働者などのグループ、社会経済組織相互の、平等で連帯に基づいた交易支援のために用いられるべきです。

11,南の銀行は食料とエネルギー主権、地域の内発的で持続可能な発展のための適正技術開発とその研究に優先的に投資しなくてはなりません。それには以下のことが含まれます:フリー・ソフトウェア開発、ジェネリック薬の計画的/補完的生産、古来の知恵の復活とその農生態系科学としての体系化と利用、環境正義の推進、公共サービスの向上、強制移住の犠牲者の支援、地域内のコミュニケーションと文化活動の支援、南の大学と地域内共通の学位システムの創設、連帯に基づく自立的開発を目指す各地のコミュニティの様々な事情に応じたインフラ開発。南の銀行は、環境と生物多様性を破壊するメガ・プロジェクト推進という現行の国際金融機関の資金提供モデルを再生産するべきではありません。

12,南の銀行は、巧みに画策された疑わしい取引を通して奪われる国や地域の資金、それによる債務漬けや社会的不安定、特権を享受し、あるいは、腐敗した地元の/国際的な経済・金融グループへの補助金付与、資本の投機的な流出入に対する永続的な保証といった、これまで繰り返された悪循環を断ち切り、私達の国、そして地域の努力の実りを地域にとどめ、地域にふりむけるのに必要不可欠な手段であると考えるべきです。

私達は上記の内容全てが2007年5月3日のキトでの閣僚決議の内容と一致するものと信じています。閣僚決議では「人々は各国政府に、この地域の発展の為にあらたな統合の仕組みを設立することを委任した。これは各国の法規制に則り、民主的で、透明性があり、人々の参加が保証される仕組みでなくてはならない」とされています。

私達は南の銀行設立法の署名が何度も延期されていることを憂慮しています。この事実はいまだ重要な点に関して未解決な部分があることを示しています。私達はこの手紙の提案が採用された上で未解決の問題が克服され、交渉が進展することを望んでいます。

現在の当地域、ならびに世界の経済、金融状況は、このような方向性に向けて歩み出すのに有利な状況ですが、それがいつまでも続くわけではありません。私達は貴殿達がこの歴史的好機を逃さず、真の「南の民衆の連帯銀行」を作り出していくと信頼しております。

敬具

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