自由貿易で窒息させられる農民を表す写真「IMFのいうとおりだと思う人」「はーい」芸術家や学者が、いわゆる社会にコミットする表現を自分の職業として、あるいは職業と両立させてやっていける基盤のある国のように思いました。もちろん色々問題もあるのかもしれないけど、その場で見えてる部分からだけ考えると、正直うらやましい。
まとめの会議では、
・監査は市民による監査と、議会による(政府を巻き込んでの)監査の両方が必要
・市民監査は同時に、債務帳消しに対して市民の関心、理解を高める手段として利用すべき
・会計専門家、財政専門家と共に、政治的背景が読める専門家の協力が必要。債務契約だけ見ても、そこにある政治的背景を知らないと不当性を見つけるのはむずかしい。そのために、具体的に債務契約に署名をした個人名を明らかにすることが重要である。
・監査の資金調達はどうするか?
・特にアフリカの国々で情報を伝達するにはどうするか?(ラジオの利用などが上げられました)
・「債務監査マニュアル」を徹底的に利用するように
ということが出されました。
さすがにエリックさん、疲れが出たのか別用か、その日の午後は欠席でしたが、CADTMの青年達で全部仕切って無事、会議を終わらせていました。CADTMは若者達がたくさん活躍していて本当に驚かされます。
そして、今回はそれにも増して、エリックさん・デニースさんが、荷物運搬や物販管理など、本当によく働かれるのでびっくりしました。
それが、若者が喜んでついていく理由の一つなのかも知れないなーと思いました。
最後に個人的なこと(これまでも十分個人的だったけど)。最初と最後の日は、Cという人の家に泊まらせて貰ったんだけど、なんと偶然にも彼は仕事(カメラマン
)で北アイルランドの番組を作ったことがあり、デリーにも3回来たことがあるそうです。
部屋にはなんと、獄中のハンガーストライキで亡くなったボビー・サンズの写真・・。
私が見たこともない、北アイルランド紛争のころの
映像DVDをたくさんコピーしておみやげで貰いました。
(どっかに行こうとする女の人達を若い英軍兵士が止めようとして、彼の頭を女の人達がぴしゃぴしゃ素手で叩いてヘルメット取っちゃう
シーンとか)
彼は共産党員で、ベルギーは3つも共産党があるけど、勢力が小さいので選挙に候補者さえだせないそうです。
(日本も小さい政党が非常に苦労する選挙制度になっているけど、お金さえ出せば小さくても立候補できるはず・・。システムが違うのかも)。
「ベルギーは政治運動弱いんだよ
」
というから
「でも、社会運動は強いんでしょ?」
というと
「とっても強い(きっぱり)
」。
彼のルームメイトはフランス人の女性で、彼女も
「フランスも、新卒の若者を自由に解雇できる法律を大学生のデモで止めさせたのよ」
と言うので、
「でも、サルコジが大統領になっちゃうんだよね」
と言ったら、しばし沈黙・・・
「フランス人は頭悪いのよ」
・・・・・・・。
どうやら日本でも良くあるように、自分の票が無駄になる(どうせ当選しない)のを覚悟の上で入れたい人に入れるか、あまり好きでなくても「サルコジよりは」と大きな野党の候補に入れるかで、かなりジレンマがあるみたい。
で、ロワイヤルさんは”余り好きでないがサルコジよりはいい”と思わせる説得力が最終的に足りなかった、ということのよう。
私など単純に社会運動が強くなれば政治も変わると思っていたけど、でも、フィリピンなど見てもことはそう簡単でもないようだ。そういう意味でも今のエクアドルの動きは非常に貴重なチャンスなのだ、と、ますます強く実感させられました。
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