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金持ち大国や多国籍企業の都合で貸し付けられた途上国債務の帳消しを! 債務、世銀・IMF、ODA、南北問題など、翻訳モノを中心にテキトーにupします。

2025-01

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日曜日(17日)のギリシャ選挙得票結果がwikiに出てたので拝借

党派別得票と議席数
投票率:62.47%

党派                     得票率   議席数      前回比
ND 新民主主義党            29.66%    129      +21
SYRIZA 急進左派連合         26.89%     71     +19
PASOK 全ギリシャ社会主義運動   12.28%    33      -8
ANEL 独立ギリシャ人          7.51%      20      -13
XA 黄金の夜明け             6.92%      18       -3
DIMAR 民主的左翼            6.25%       17      -2
KKE ギリシャ共産党           4.50%      12     -14
LAOS 正教民衆集会                      0
その他の党派                         0
合計                             300

出典:Υπουργείο Εσωτερικώνギリシャ内務省、
    H KAΘHMEPINH (2012年6月18日閲覧)

エディター画面と実際の表示がずれるのでガタガタ表示ですみません。

NDとSYRIZA,得票率は3%しか違わないのに議席数がこんなに違うのは

第一党は50議席ゲタをはかせてもらえる

という悪法?があるからなのです。

さらに、ロイターのサイトにとてもわかりやすい分析が載ってます。

http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/eurocrisis#a=1

の真ん中あたりのグラフです。



これを見てもわかりますが、

第一党50議席ゲタのおかげで

NDとPASOKあわせれば議席数こそ162の多数となり、

この二党で組閣可能ですが、

投票率を見ると、反緊縮派の合計の方が多く、
態度がはっきりしない民主的左翼(DAIMAR)が反緊縮派につけば50%を越します。

そのため、まだまだ市場とトロイカは頭が痛いまま、ということです。

(このロイターのグラフ、いろいろ有用なデータが載ってますよ。)

今朝はユーロ高値で取引が始まりましたが、直にクラッシュ。

スペイン、イタリア国債の利回りも高いままだそうです。
10年ものでスペインが6.824%. イタリアが5.902%.

そしてシティグループのアナリストは、

「この選挙結果はわれわれの予想に変更を加えなかった。
50%から75%の確率で1年から1年半の間に
ギリシャはユーロを抜けるだろう」
と書いています。

(しかし50%の確率って、どっちになっても”ほら、当たった!”って言えそうだけど・・)

http://www.businessinsider.com/citi-greece-exit-euro-2012-6#ixzz1y8vmtafy


ということで、市場は今回の選挙結果では満足せず、まだまだ「大きなプレゼント」を
求めているのだとか。

”市場の安心”を求めてどこまで続く、庶民の生活圧迫と主権の剥奪。

これからドイツが提唱するEU「財政統合」とESM「欧州安定化メカニズム」がどうなって
いくのか。

アイルランドでは、ギリシャ選挙結果の記事に対して
「自分の国で紙幣を印刷する権利を放棄したときに主権を明け渡しちゃったんだね、
いま、やっと痛切にわかったよ」というコメントあり。

正直な人だ。
いえ、あなたは気づいただけましです。

アイルランドではなぜ大規模な反緊縮行動が起こらないか?

改めてゆっくり書きたいと思います(私の勝手な思い込みですけどね)
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